みんな聞いて！

ココタンもうお嫁にいけないッ！

ぼく・・・はずかしめられてしまったの！


昨日の僕はお仕事先のお偉いさんを迎えに行くため、一人車を運転していたんだ。

でもここだけの話、僕そのお偉いさんを見ると笑っちゃうんだ。

だって頭がハゲちゃってるんだもん！

大丈夫かな？笑ったら失礼かな？

ちょっとだけなら平気だよね。

ぷふー！ハゲてら！

そんなことを考えながら赤信号で止まったんだ。

そしたら、その途端！！　お腹がぎゅうううううううって痛くなったんだ！

（きっと僕がハゲを笑いものにしたから天罰が下ってお腹も下ったんだと思う。）


うわーごめんなさいーっ　もうハゲをバカにしません！って心の中で叫んだけど時すでに遅し！

お腹は全然治らなくてとにかくもうトイレっ　

ハゲは待たせておくとして、どっかそこらにコンビニないっ！？

そう思って辺りをキョロキョロ見回すと、遠くにセブンイレブンの看板が！

青信号と同時に１００キロで発進！！

そのままセブンイレブンの駐車場に車をドリフト気味に止めると、僕はまるで北斗の拳に出てくる秘孔を突かれて

爆死するザコみたいな顔しながら大急ぎで店内へと駆け込んだんだ！






















ふー。セーフ。

危ない危ないギリギリ間に合ったーいやぁ酷い目に合っガチャガチャ

あれ？

ガチャガチャガチャ（目の前のドアノブが左に右に）

誰か来たっ！？

な、なんでいきなりガチャガチャするのさっ

カギのトコロ見てよー。赤くなってるでしょ？

入ってるの！今入ったばっかだよばか！

そう思っていると・・・


ガチャリ


















は！？






突然、目の前の扉が開いてヒップホップが入ってきた！！

カギは間違いなくかけた！神に誓う！

ヒップホップはまさか中にぼくがいるなんて思わなかっただろうし、

ぼくもまさか扉が開くとは思ってなかった！

あまりにも予想外な出会い！

固まるぼく

固まるヒップホップ


―――そして見詰め合う二人。











ヒップホップは口を開けてプルプル震えてた。

ぼくはどうしていいのか分からなくて「あ、こんにちは」みたいな顔してた。


・・・・。

バタン。

しばらく見詰め合った後　ヒップホップが扉をしめて出て行った。

ヒップホップは終始おどろいた表情のままだった。　

取り残されたぼくは茫然自失。まっしろけ。


ぎにゃあああああああ！！恥ずかしいーっっ！！

みんなもハゲをバカにすると酷い目に会うよ！気をつけてね！

（この後、一体どんな顔してお手洗いを出て行こうか？１０分間 悩みました。）